| TIBET2000 Day5_4 ギャンツェ発 | |
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空気が乾燥しているため、ホコリがすごい。細かいホコリはカメラにまで入り込んでしまい、フィルムに傷がつく。ここに掲げた2枚の写真に写っている空の斑点はレンズの汚れ。 ギャンツェ滞在は短かった。僕らは駆け足で次の都市、シガツェへと向かう。相変わらずの悪路とホコリ、そして強烈な日差しで気分が悪くなる。 途中で羊（だと思う)の放牧にぶつかってしまった。群れは進行方向の道いっぱいに広がってのんびりと進む。車はすっかり羊に囲まれ、身動きが取れない。 この群れから抜け出すのに1時間ほどかかっただろうか。頭がガンガンと痛む。高山病の症状はなかなかおさまってくれない。 |
| 何度も書いているが、チベットは｢幹線道路｣でも悪路が多い。その中で、ギャンツェ−シガツェ間の道は比較的良かった方かもしれない。が、ともかく未知の世界である。このときは｢これ以上の悪路はない｣と思っていた。高山病でひどい頭痛に苦しむ中では、ただの砂利道でもがたがた揺れると辛い。 いったん車を止めてもらい、少しの間休憩する。ギャンツェ−シガツェ間は車で約3時間と、それほど離れてはいないのだが、休憩をとらずに走りつづけるには、環境が苛酷過ぎる。 車の中、強烈な日差しが肌を焼くのを感じていたのだが、車から一歩出ると、少し肌寒い。軽く乾いた空気を吸い込むと胸に不思議な心地よさが広がる。少しでも酸素を、と思い、何度も深呼吸していると、ちょっとだけ頭痛がおさまったような気がした。 |
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