TIBET2000 day2_5 漢人街へ
	ラサの街はチベット人街（旧市街）と漢人街に分かれている。どこからどこまでが漢人街なのかはよく分からないが、旧市街と思われる場所、つまりジョカン周辺などはごみごみした感じがする。建物も、お世辞にもきれいとは言えない。 一方、漢人街の方は、とても近代的なにおいがする。道路にはアスファルトが敷かれ、自動車の数も多い。旧市街と思われる区域には自動車はほとんど走っていない。 正直なところ、漢人街なんて、ちっとも面白くない。 大きなデパートやらアパートやらがきれいに舗装された道路の両脇を固めているだけだ。これといった用事がなければ足を向ける必要はない。
で、僕の「用事」というのは、単に「お土産買わなきゃ」といった程度のもの。頭に浮かんだのは酒とタバコ。会社用にと思ってパルコルをぶらぶら歩いて探していたのだが、これといったものが見つからなかったので漢人街に足を伸ばした。何が見たいとかいった明確な目的がなかったので、写真もおざなりな撮り方しかしていない。ここに貼り付けた3枚の写真も、一応は漢人街の一角にあたるのだが、「だからどうした」といいたくなるような写真だと我ながら思う。 上は旧市街と漢人街の境い目あたりだろう。右は漢人街の入り口近辺。下は漢人街だ。街路樹が植えてあるので分かりにくいが、道路の両側にはデパートなどの商店が並ぶ。
	ただ、露骨にアスファルトが敷かれているのは、ラサ近辺だけ。まともな日用品が手に入るのもこの近辺だけだ。この時点では「近代化されてて面白くない」としか感じず、チベットに対して抱いていた、憧れにも似た感情が消えそうになったが、ラサから離れると、景観は一変する。 きれいに整備されたアスファルトを見たのは、これが最後かもしれない。

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