| TIBET2000 Day1_3 ラサへ | |
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空港からラサへと続く道中、景色は荒涼としている。だが、道路はきれいに舗装されている。なんともいえず不思議な光景だ。不毛地帯に近代的なアスファルトの道路が走る。そこには観光客を乗せたバスや二輪が当たり前のように走ってゆく。それまで抱いていた「秘境」「未開の地」というイメージは簡単に覆された。 |
| それにしてもこの景色、不毛な山々を除けば、写真で見る限り、日本とさほど変わらないような気がしてならない。 だが、実際はとんでもなく殺伐とした景色が空港からラサまでの約90分続く。 途中、だんだんと頭痛が激しくなり、動悸、息切れが気になってくる。高山病の初期症状だ。 |
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チベットでは公共交通機関として、乗合トラクターがよく使われている。 旅人にとっては、どこに連れて行かれるか分からない、また、強盗にあったりもする危険な乗り物なのだが、チベット人にとってはなくてはならないもののようだ。 通りすがりの人たちを道すがら拾って走るトラクターは、笑顔のチベット人たちで鈴なりになり、どこへともなく去ってゆく。 乗っている人たちはどんな会話を交わしているのだろう。なんだかとても楽しそうだ。 僕たちとすれ違うとき、彼らは大きな声で何か僕たちに話し掛けてきた。 何を言っているのか、さっぱり分からないのだが、つい彼らの笑顔につられ、僕たちも笑顔で手を振る。 |