◆どう生きるのか

管理人は前述のように、宗教的にヘンな家庭で育ったので、幼いころから「宗教って何だろう？」という疑問を抱いていました。
でも、本格的（？）に考え始めたのは中学生のころです。

「何を信じてどう生きればいいのか」
「人はなぜ生きるのか」

これに対する答えが「神との契約」だったり、「悟りへの道」といった「宗教」になる思うんですが、それを考えることは「哲学」だと思います。管理人はイエスも仏陀も「偉大な哲学者」だと思っています。

◆存在の否定

ちょっと寄り道して哲学の話。

管理人が思索にふけっていた中学時代、あることを考えました。

あらゆる存在は、本当に存在するんだろうか？

鏡で見る自分の顔と、写真に写った自分の顔が違うと感じたことはありませんか？
どちらが本物なんでしょう。
現実との区別がつかないような夢を見たことは？
どちらが夢なんでしょう。

そういったところから考え始めると、あらゆる存在を否定できることに気づきます。

◆絶対的な孤独

たとえばコップがあったとします。
でも、それは自分が勝手に「コップがある」と決め付けているから「コップがあるように感じる」だけで、実はそんなもの、存在しないかもしれないわけです。

とても仲のいい友人だって、自分が「こんな人がいたらいいな」と思っているだけで、現実の世界では、あなたは一人ぼっちなのかもしれません。孤独を紛らわすために空想にふけっているうち、空想と現実の区別がつかなくなってしまったんです。

あなたがとても美形だったとします。あるいはブサイク。
それだって、自分が望んだからそんな顔になっているように「感じる」だけで、本当はあなた自身が存在しないかもしれない。

でも、ただひとつだけ、何をどう考えても否定できない存在があります。

「あらゆる存在を否定しているのはだれだ」

これが、デカルトが言った「我思う、ゆえに我在り」です。
逆に言うと、「我は在るが、我以外は何もない」ということで、人間は絶対的な孤独の中にいることを意味します。
それに気づいたとき、管理人はとてつもない衝撃を受けました。

じゃ、何のために生きてるんだ？

２００５年９月３日