君の為に (2002/11/27 by もんもん)
君が夢から覚めてしまうように
僕はいつの間にかきっと 消えてしまうのだろう
君が愛の言葉を唱える度に
僕等きっと何かを無くしていくから

 凍りかけたグラスを壊してしまうように
 滲みすぎたインクの便箋をたどるように
 僕等は見ないフリした 象られた世界
 だけど現実の断崖はすぐ側にある

  雨の中歩き疲れて、捜し求めた温もり
  貪るように抱き合った、ひと時の温もり
  僕は形を変えてく、君のパズルに
  欲望と絶望と見せかけの希望に
  染み出した熱情が全てを狂わせてく

だから

今は君を抱き締められない 自分を騙せない
「愛してる」ってそう言えない「好き」と言えない
いつでもどこまでも側にいて同じ景色感じたかった
でも迷い始めた迷路はもう既に二人じゃない

君が夢から覚めてしまわぬように
今は君の為に心から祈ることにしよう
君が恐れる全てのものから守られるように
二人費やした年月、君の糧となるように


朝が来て全てが、夢だとしても

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